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アンチドーピングへの取り組みについて

概要

◆ドーピングとは?

運動能力の向上を目的とした薬物の摂取、意図的、科学的に血液や遺伝子を操作する方法を言います。また、これを隠蔽したり、分かり難くするための方法や薬の摂取も含みます。一般に知られている興奮剤などの薬物の摂取のほかに、筋肉の増強などに効果のある物質の摂取も禁じられており、持久力を高めるために血液ドーピングが行われることがあります。

◆アンチドーピングとは?

ドーピングをなくす運動のことで、

  1. ドーピング検査(ドーピング・コントロール)の実施
  2. 禁止物質流通の制限
  3. 関係者への教育、啓蒙及び情報提供

これらの3つがアンチドーピング活動の主なものです。

◆歴史的には

薬物を使って競技成績を上げることは、古代ギリシャの競技者が幻覚作用のある葉(コカ)を噛んだりしたことに始まり、競走馬に興奮する飲料を与える意味で「ドープ」が英語の辞書に載せられたのが19世紀末です。その後、1960年にはオリンピックでアンフェタミンの摂取により選手が死亡する事件があり、1962年モスクワで開かれた国際オリンピック委員会での「アンチ・ドーピング」の決議を経て、1968年のグルノーブル(冬)とメキシコで開かれたオリンピックから正式にドーピング検査が実施されました。最初は麻薬・興奮剤などが禁止物質でしたが、1960年代から筋肉増強剤である蛋白同化剤が使われはじめ、1976年に禁止物質となりましたその後、合成ステロイドから天然ホルモンの使用へとドーピングの技術も”進化”しています。現在のドーピング行為の禁止対象は、化学合成した薬物ばかりでなく、生体に元来存在する天然物質を含むようになりました。そして、選手の尿を採取して検査する以外にも、2002年日韓ワールドカップ大会からは血液検査が正式に導入されています。

◆ドーピングはなぜいけないのか?

  1. フェアプレーに反します。
  2. 選手手の健康を害します。
  3. ドーピングは社会悪です。

栄養ドリンクや補助食品(サプリメント)を日常的に摂って生活している人が多くなっています。こうした物質に頼って生活することは決して歓迎すべきことではありません。痩せるために成分も分からない外国のサプリメントを摂るなどというのは間違ったことであり、そのために命を落とす人が出るなどということは異常な事態といわざるを得ません。トレーニングを通じて高められていく能力や自信を、薬物等に頼ってしまっては、健全な心を育むことはできません。トップレベルにある登山者・クライマーが、そうしたものに依存していては、後に続く者たちにたいして、悪い影響をもたらしてしまいます。また、過去に薬物を使用したために、その後に心身に障害が残ってしまった選手もおり、無用の薬を摂取することは選手の健康を損ねる結果になりかねません。そして、ドーピングを行っている人々を野放しにすることは、薬などに頼らずに競技している選手の不利益につながります。

公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会の規程

アンチドーピング規程


World Anti-doping Agency (WADA)

日本アンチドーピング機構 (JADA)

公益財団法人日本スポーツ協会「アンチドーピングへの取り組み」ページ

日本オリンピック委員会「アンチドーピング」


※このサイトの関連ページ

スポーツクライミングに関するアンチドーピングについて